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IT支援を行っている横浜市総合リハビリテーションセンターへのインタビュー

横浜市総合リハビリテーションセンターでは、市民サービスとしてIT支援も行っており、活用している障害者や支援者も多いと伺います。
今回は、横浜市総合リハビリテーションセンターのご担当者様に、提供されているIT支援を中心にインタビューを行いました。

インタビューに答える畠中さん
地域リハビリテーション部 研究開発課 畠中規様
センターの外観

横浜市総合リハビリテーションセンターでは、どういったサービスを提供されているのですか?

当センターは昭和62年に設立されて以来、横浜市におけるリハビリテーションの中核機関として、リハビリテーションなどの専門的なサービスを提供しています。通所や入院での支援を始め、在宅重度障害者のための訪問を軸とした「地域リハビリテーション」に力を入れています。
また、支援は早い段階から取り組むことによって効果が上がるため、乳幼児や学齢児に対する療育や訓練なども実施しています。親や学校、地域などがサポートを学んでいく良い機会にもなりますね。

子どもから大人にいたるまで様々な支援を行っているのですね。どういった方々が働いていらっしゃいますか?

職員は約400名ほど在職しており、そのほとんどが医者、エンジニア、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカー、社会福祉士といった専門職です。医療、福祉、工学の観点から総合的な支援をできるのが当センターの強みですね。
昨年だけでも当センターの総合相談窓口にいらしたご相談者は、年間で約6800人ほどいらっしゃいます。

畠中さんとインタビュワー

そのなかで、畠中さんはどのようなお仕事をされていますか?

私がいる「研究開発課」では、主に福祉用具や福祉技術の研究開発・臨床評価を行っています。
例えば、当センターのご利用者に福祉機器を使っていただいて、その結果をメーカーにフィードバックするなど、様々な企業と協力しながら福祉機器の質の向上に取り組んでいます。
また、普及啓発の一環として、特別支援学校の体育館などを借りて、福祉機器の体験会を開催しています。3年間で横浜市内にあるすべての特別支援学校で開催することができました。隣接する川崎市や鎌倉市などでも開催させていただき、機器開発のきっかけや相談件数の増加につながっています。

ボタンスイッチを入力装置に繋げる様子

IT支援についてお聞かせください。

はい、もうひとつの重要な業務として「臨床工学サービス」を行っています。
当センターにいらしたご利用者の相談を受け、その方にあった福祉機器を紹介しているのですが、時には一から開発することもあります。例えば、四肢麻痺の方から「デジタルカメラの操作がしたい」という相談を受け、大きくて軽いボタンスイッチでシャッターを押すことができる機器を開発し、提供させていただきました。
そのほか、多動行動のある子どものために、無断外出を予防する格子戸を開発して設置するなど、利用者から寄せられる様々な相談に対応しています。

無料で相談に乗っていただけるのですか?

横浜市の「市民サービス」として行っています。機器の実費はご負担いただきますが、私たちのサポートや相談は無料で受けられます。ですから、お気軽に相談にいらしてください。

様々な種類の車いすが並んでいる様子

ここ数年のIT技術の進化により、支援内容やニーズの変化は見られますか。

ここ最近の傾向としては、やはりスマートフォンやタブレットPCの相談が増えていますね。毎月のように相談がありますし、コミュニケーション機器に関する支援だけでも年間数十件のサポート対応があります。
パソコンの普及によって、IT支援のニーズは高まっていますが、単純にIT機器のみを紹介すればよいわけではありません。身体を支える補助具や車イスを用意するなどの環境整備や、その後の操作訓練も必要となります。当センターでは車イスや補助具なども多数用意しておりますので、実際に試しながら身体に合ったフィッティングをすることができます。

インタビューに答える畠中さん

とてもやりがいを持ってお仕事をされているように感じます。

やはり、私たちが情報を提供したりサポートすることによって、その人にとってはそれまでできなかったことが、「できる」ようになることに喜びを感じますね。
私たちの仕事は、直にご利用者の声を聞くことができますから、感謝の言葉をいただいたときは本当に嬉しいです。時には厳しいご意見も戴きますが、そういったものも含めてやりがいに繋がりますね。

最後に、当サイトをご覧のみなさんへメッセージをお聞かせください。

当センターでは障害者に対する総合的なサポートを行っています。
ご本人はもちろん、ご家族、通学先の学校、勤務先の会社の方、ケアマネジャー、主治医など、様々なルートからの相談を受けています。既に受けられているサービスがある場合でも、関係機関の便宜をはかりながら、当センターの専門性を活かした支援をご提案させていただきますので、まずはお気軽に当センター1階にある総合窓口にご相談にいらして下さい。
これだけ多くの専門家が揃っているうえ、市民サービスとして提供できる団体は他にありませんので、どんどん活用してください。

インタビュー後には、支援機器を拝見させていただきました。

非常に多様な機器が用意されていました。用意されている機器は、その豊富な種類もさることながら、オリジナリティの高い機器もあり、畠中さんの他、エンジニア7名で開発に当たっているそうです。
実際に機器に触れて確認することも可能です。みなさんも訪問し、支援機器として使用できるか自らの目で確認してみてはいかがでしょうか。

取材先
横浜市総合リハビリテーションセンター 地域リハビリテーション部 研究開発課
所在地
横浜市港北区烏山町1770番地
Webサイト
http://www.yokohama-rf.jp/